インターナショナルスクールとは?東京に何校ある?学費は年いくら?

2021年東京オリンピックで活躍したスケートボードの堀米雄斗選手や、テニスの錦織圭選手、ゴルフの宮里藍選手、俳優の渡辺謙さんなど、世界で活躍しているスポーツ選手や文化人の多くは流ちょうな英語でインタビューに受け答えしています。

「将来は自分の息子や娘も英語をスラスラと喋れるようになってほしい」

と、インターナショナルスクールを検討されているご両親は多いと思います。

今回はそんなインターナショナルスクールについて、様々な実情をお伝えいたします。

 

インターナショナルスクールとは?

インターナショナルスクールは「主に英語により授業が行われ、外国人児童や生徒を主な対象とする教育施設」と文部科学省の中央教育審議会は表現しています。

わかりやすく言うと、

「もともと日本に住んでいる外国籍の子供のための教育施設だったが、 現在は日本人の子供も受け入れるスクールが増えてきている教育施設」

 

で、インターナショナルスクールに子供を入学させる理由は主に以下が挙げられます。

  • 英語などを幼児から習得させ、国際的に巣立っていく人間にしたい。
  • 海外でも通用するカリキュラムや文化を知る事が出来る教育を受けさせたい。
  • 両親どちらかが外国籍の国籍で、将来移住の予定がある。
  • 将来海外移住しても、現地でも適用できるような子供にしたい。

親の目的により変わるかと思いますが、様々なメリットがあることは確かですよね。

 

インターナショナルスクールは東京に何校ある?

次に、インターナショナルスクールには様々な特色があり、中には日本の学校教育法で定められていないスクールもあります。


そういったスクールは仮に高等部を卒業しても、日本の高校教育を受けたと認定されないので注意が必要です。

 

特に覚えておきたいのが「大学の受験資格が得られない学校」です。

 

では、将来、子供が大学進学や、海外の大学で学びたいと希望することを踏まえ、どんな学校を選べばよいのでしょうか。

 

現時点での答えは、国際バカロレア資格やWASC、CIS、ACSIなどといった国際評価団体の認定資格を取得しているスクールを選ぶことが重要になります。

 

例えば東京都内でスクール探しをした場合、インターナショナルスクールの数で言うと約95施設のスクールがある状況です。(2022年2月時点)

 

都内で1番多くインターナショナルスクールが存在するのは外国人が多く居住している港区エリアで32件。

 

中でも六本木・元麻布エリアに多くのスクールが点在しており、東京全体の約3分の1にのぼります。

 

2番目に多いのがIT企業が多く、両親どちらかが外国籍の方だったりのご家庭が目立つ渋谷エリアで15件あります。

渋谷区の中でも表参道、広尾、代々木など土地を広く取れるエリアに点在しており、イスラム教の価値観と英語教育を提供しているイスラム系学校など多様な文化も学ぶ事もできます。

 

3番目が世田谷区で、三軒茶屋駅付近や瀬田は男子校、用賀は女子高、男女別のスクールも多くあります。学校によってはスクールバスを運行しており、都心からでも通学もできて、両親が子供を安心して預けられる環境面も意識しています。

その他、江東区など都内各地にスクールが点在しています。

都内の地域別でみると外国人が多く居住するエリアや、子供が小さいプリスクールの段階から英語教育を学ばせたい教育方針をもった親が多いエリアの数が多いのが特徴です。

やはり学校は毎日通うところですので、将来の方向性や国際文化との関わり、通学する方法など様々な特色によって、インターナショナルスクール毎の“色”が現れています。

 

インターナショナルスクールの学費の平均は?

インターナショナルスクールにはいくつかの学びのステージがあり、学費の平均相場も変化していきます。

プリスクール(幼稚園・保育園)

プリスクールはインターナショナル幼稚園、保育園のことで、原則として文部科学省に認可されていない「認可外」の保育施設になります。幼稚園なども英語教育が始まってきていますが、小さい頃からよりネイティブな英語教育や、小学校前の準備段階にしたいという方におすすめです。

実際に通わせた学費は入会金や年会費などを含めた場合、年間費用の目安は約150〜200万円ほどと言われています。

小学校

小学部(小学校)を設けている学校もあります。一般的には外国籍を持つ子供が通うケースが多く、日本人国籍のお子さんが入学するスクールもあるようで、プリスクールからエスカレーター式で入学していくケースがあるようです。

授業料や教材費など、施設利用料などを含め、年間で約200万円以上、小学校6年間で1000万円以上かかり、公私立学校と異なり、ほとんど助成金を受けていないため高額になりやすい傾向です。

中学校

中学校もありますが、小・中・高一貫校の中等部となるケースが多いです。外国籍をもつ子供が通うことが多く、両親が日本人国籍の子供は少ない傾向です。学費も小学部と同じく、年間で約200万円程度が目安です。3年間で600万円以上の学費が必要になるかと思います。

高校

高等部のみの学校は「インターナショナルハイスクール」と呼ばれ、日本人が入学できる学校も多くあり、外国の教育システムのカリキュラムのもと英語力を身に付けたり、外国の文化に触れることができます。

学費は授業料が年間200万円前後で入学金30万円程度、教材費、施設管理費が別途かかりますので、3年間の学費は600万円以上を見込んでおく必要があるでしょう。

またインターナショナルスクールは学費以外にも負担しなければいけない費用もあり、イベントへの寄付金、スクールバス運営協力金もかかります。さらに、日本の高校よりも夏休みや冬休みが長く、サマープログラムなどの費用も別途必要になります。

インターナショナルスクールとは?東京に何校ある?学費の平均は? おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回はインターナショナルスクールについて、東京に何校あったり、気になる学費がどれくらいなのかお話してきました。

おさらいすると、都内のインターナショナルスクールは全部で95校、最も多いのは港区で32校、次に多いのは渋谷区で15校でした。

学費の平均に目を向けてみますと、

  • プリスクール が 約200万円
  • 小学校6年間 が 約1,200万円
  • 中学校3年間 が 約600万円
  • 高校3年間 が 約600万円

合計2,600万円がかかり、老後資金2000万円問題が話題に上る中、これはかなりの金額となるので余程お金が余っている人ではない限りしっかりとした計画が必要です。

そして、各スクールにより様々な特色があるので、まずは学校見学へ行ってみましょう。

親子での話し合いを持ちつつ目的にあった学校選びをする事が重要になります。

色々な質問をしてみて、ご両親の想いと、お子様の将来の方向性に合わせて後悔しない学校選びをしてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。