インターナショナルスクールに通うと大学受験資格はどうなるの?

あなたはインターナショナルスクールってご存知ですか?

インターナショナルスクールとは、元々外国から日本にきたご両親の児童を対象に開かれていた児童施設でした。

 

現在、日本にあるインターナショナルスクールは学校教育法に定められた学校ではありません。

 

そうなると親御さんたちが気になるのは

 

「もしかして、卒業しても大学受験資格がとれないのでは?」

 

ですよね。

 

実際には大学受験資格が取れる学校もあれば、取れない学校もあります。

 

今回は、そんなインターナショナルスクールの大学受験資格のお話や、あらためてメリットとデメリットについても考察していきます。

 

 

インターナショナルスクールで大学受験資格取れるの?

前述のとおり、インターナショナルスクールは、大学受験資格を「取れる学校」がある一方で、「取れない学校」もあります。

 

大学受験資格を取得するには、いわゆる一条校(大学受験資格が与えられた学校)として認定されている学校に通う必要があります。

 

一条校として認定される条件として、

 

  1. 高等学校相当として指定された外国人学校
  2. 国際的な評価団体から認定された学校

 

が挙げられます。

 

①の高等学校相当として指定された外国人学校は、数としては、わずかになります。

 

具体的には、ぐんま国際アカデミーインターナショナル・オブ・アジア・軽井沢(ISAK)などが該当します。

 

②の国際的な評価団体から認定された学校は、国際機関から認定される事によって正式に学校として認められているのです。

 

そして、①と②に該当しない学校では大学受験資格を取ることはできません。

 

インターナショナルスクールのメリット・デメリットは?

インターナショナルスクールに通う上で、メリットもあればデメリットもあります。

 

入学を検討している人は事前にご参考にされてみてください。

 

インターナショナルスクールへ通うメリットは?

 

最も大きなメリットは日本人学校では体験できないことを多く経験できることです。

 

ここでは数あるメリットの中から3つ紹介します。

 

多様な文化に触れられる!

 

インターナショナルスクールは、さまざまな国から生徒が集まっていますので、自然と日本以外の国の文化に触れることができます。

 

実際にインターナショナルスクールに通った人からも

 

「これまでに聞いたことがない色々な国のイベントが、たくさんでビックリ」

 

という声が多く、例えば、サンクスギビング

 

これは、アメリカの感謝際で、サンクスギビングデーに当たるのは、毎年11月の第4週。

 

日本のインターナショナルスクールでも、このアメリカの文化を取り入れている学校が多く存在します。

 

多文化に触れることで、あらためて日本の文化の良さにも気が付くことができます。

 

幼少期から視野が広くなるのは最大のメリットと言えるでしょう。

 

 

ダンスパーティがある!

 

日本の学校に馴染みのない、ダンスパーティも開催されています。

 

上の学年になると、毎週金曜日の放課後にダンスパーティを開催しているのです。

 

グランドに出て、男女関係なく楽しめる人気のあるイベントです。

 

お月見など日本の文化に触れるイベントがある

 

お月見など、日本人でも忘れかけている文化に触れるようなイベントを取り入れる学校が多いのも特徴です。

 

海外の学生からは「せっかく日本の学校に来ているんだから」というものですが、日本人としては逆に自国の失われつつある文化に気が付かされることもあります。

 

 

インターナショナルスクールに通うデメリットは?

最も語られるデメリットは日本の学校に通うよりも、日本語の上達が遅くなることです。

 

こちらも、例を3つ挙げてお話をします。

 

 

①日本語の上達が遅くなる

 

全てのインターナショナルスクールが該当する訳ではありませんが、通っている生徒に日本語の上達が遅れる傾向があります。

 

理由としては日本以外から生徒が集まるので、授業は英語で行われる事が多いためです。

 

やはりどうしても日本語に触れることが少なくなります。

 

もし、英語主体のインターナショナルスクールに通う場合は、休みの期間を利用して自宅で日本語の学習をするなどして補うと良いでしょう。

 

 

②学費が高い

 

インターナショナルスクールの学費の相場は年間150~250万円と高額です。

 

高校までインターナショナルスクールに通った場合はおおよそ3,000万円かかると言われています。

 

学費の他に、習い事をする場合はさらに支出が多くなり、教育費は日本の学校の数倍と言われています。

 

入学する前に、しっかりとどれくらいの学費になるかを計算しておきましょう。

 

③留年のリスクがある

 

インターナョナルスクールは、生徒の学力をシビアに審査するため、留年する可能性があります。

 

学力に応じて進級が認められているので、一定の学力に達してない場合はもう一度同じ学年で学ぶことになります。

 

インターナショナルスクーに通っていると、留年は珍しくありません。

 

つまり、通っている生徒は留年に抵抗がない雰囲気があります。

 

しかし、前述の通り学費も高額なため、親御さんとしてはたまったものではありません。

 

お子様が留年することのリスクまでしっかり理解して予算を確保しておいたほうがいいでしょう。

 

 

インターナショナルスクールに通うと大学受験資格はどうなるの? まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

おさらいすると、日本にあるインターナショナルスクールは、大学受験資格を「取れる学校」と「取れない学校」の2パターンがあり、まずここに注意が必要です。

 

大学受験資格が取れるインターナショナルスクールは、

 

・高等学校相当として指定された外国人学校

・国際的な評価団体から認定された学校

 

です。

 

インターナショナルスクールに通うメリットは、英語の習熟はもちろん、島国の日本にいながら多文化に触れられること。

 

デメリットは日本語の習熟度が遅れること、学費が高額なこと、留年があることでしょう。

 

お子様を将来どんな人間として成長させていきたいのか、その子の特性と照らし合わせながらご検討してみてくださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。